大人のむし歯「二次むし歯」とは?

こんにちは。

 

日中はだいぶ暖かくなり、窓を開けていると気持ちいい風が入ってくるようになりましたね。

 

 

大人が歯を失う原因の7割を占めているのが「歯周病」と「むし歯」です。

子供の頃むし歯で通院したことがある人は多いと思いますが、大人になってからのむし歯は昔治療したところが再度むし歯になってしまう「二次むし歯」が多くなります。

 

 

二次むし歯とはどういうものか簡単に説明すると…

 

一度むし歯治療を受けた歯は大きく削られ、弱く細菌感染しやすい象牙質が露出しています。そこに補綴物(つめものやかぶせもの)を装着して保護しているのですが、実はこの補綴物は永久的にむし歯から守ってくれるものではありません。

 

①補綴物と歯のわずかな隙間から最近が入り込む。

②装着しているセメントが年月を経て溶け出して隙間ができる

③補綴物自体の経年劣化

などの理由でまたむし歯になってしまうことがあります。これが「二次むし歯」です。

(特に保健適用で作成した補綴物の場合これらが起きやすくなります。)

 

では、子供の頃は「削ってつめる」で済んだむし歯が大人になるとどうして「歯を失う」ことになってしまうのでしょうか?

 

それは「二次むし歯である」ということに原因があります。

 

一度大きく削られているところに再度治療するため、今度は神経まで達したむし歯になってしまっていることが多く、抜歯せざるを得ないことが多くなってしまうのです。

 

 

二次むし歯にさせないためには…

・毎日歯みがきやフロスなどでしっかりセルフケアをしましょう

 歯と補綴物の間に歯垢(細菌)を残さないように!

・二次むし歯になりにくい補綴物を選びましょう

プラスチックや銀歯の補綴物は保険治療が適用され、安価で済むことが利点ですが、その反面、隙間がえきるなどの劣化が起きやすく、また歯垢がつきにくい素材もありますので、検討してみることもおすすめです。

・定期健診を受ける

二次むし歯は補綴物の下に隠れて見つけづらいもの。歯科医院で定期健診を受け、歯石やバイオフィルムなどの汚れを取り除くケアを受けるようにしましょう。