親知らず

こんにちは。

北海道以外は梅雨の真最中の日本列島。

歯科には毎年この時期は親知らずやむし歯の痛みを訴えて来院する方が増えます。この時期の気圧の変化、低気圧などが影響しているのですね。それでなくても雨でジメジメして気分が鬱々とするのに、たまったものではないですね。

 

 

人間の歯は基本的には上下左右7本ずつ、計28本。プラス前歯から数えて8番目の歯である親知らずの4本でこれはもともとない方もいます。

 

①まっすぐ完全に生える

②ナナメを向いたり横を向いたりしながら一部だけ顔を出す

③完全に埋まったまま生えてこない

 

上記②③のような場合が引き起こす悪影響は次のようなものが挙げられます。

 

・ナナメ・横向きに生えることによって隣の歯を圧迫することによる痛み

・一部だけは生えているとケアがしにくく、親知らずや手前の歯がむし歯や歯肉炎になりやすい。(手前の7番目の歯がむし歯になった場合、その場所によっては治療がしにくく、大きく削ることになったり、結果的にはを失う場合も出てきます)

・顎関節を引き起こす   など…

 

 

よく「親知らずは必ず抜かなくちゃいけないの?」という質問がありますが、必ずしもそうではなく、「腫れや痛みが出た」「これから悪い影響が出てきそうだ」ということであれば抜いた方がいいでしょう。

 

もし運よく残せるケースがあった場合、大切な歯としてしっかりケアをしてあげみょう。将来、入れ歯バネをかけたり、ブリッジの土台として使用したり、失ってしまた歯の代わりに移植できることもあります。

 

 

お口の中の状況は一人一人違い、さまざまなケースがあります。鏡を見て自己判断せず、ぜひ歯科医の診断を受けてくださいね。

磨いているのに磨けていない?

こんにちは!

すでに梅雨入りした地域もあり、今年も早くも折り返し地点です。道端に咲いた紫陽花の花がとてもきれいですね。

 

毎年6月4日はむし歯予防デーです。

 

眞日歯を磨く人が95%にもなる日本人、さらには1日に2回以上磨く人の割合は約7割にものぼります。それにもかかわらず、むし歯になってしまう人がまだまだ多いのはなぜなのでしょうか。

 

それは・・・

 

『歯を磨いているつもりだが、磨き残しがある』

 

からなんです。

 

せっかく歯磨きをしても、歯垢をしっかり取り除けていないとそこからむし歯になります。

 

歯ブラシでの歯磨きだけでは6割程度しか歯垢を落とせていないといわれます。一般的に磨き残しが起こりやすいのは以下のような場所です。

・歯と歯の間

・歯と歯ぐきの境目

・奥歯の噛む面の溝(特に生えたての永久歯は溝が深い)

・利き手側の歯の裏側

・歯並びが不揃いになっているところ

・歯ブラシが届きづらいところ

・矯正器具や入れ歯のバネをかけているところ

こういった場所は、歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシ等を併用することで各段に磨き残しを降らすことができます。

 

1日の中でも、特に夜眠る前の歯磨きをしっかり丁寧に行うようにしましょう。

 

 

もちろんむし歯の原因は磨き残し以外にも、日ごろの食習慣やもともとの歯の質、唾液の量や質、口腔内の細菌の量など、さまざまなことが考えられます。

 

 

当院では一人一人にあった歯磨きやケアの方法をご相談いただくこともできます。お気軽にスタッフにお声がけくださいね。

6月の医院からのお知らせ

6月の診察スケジュール

9日(水)  午後の診療は17時から
15日(火)  午前休診

その他木曜・日曜・祝日は休診

診療スケジュールはトップページのカレンダーでもご確認いただけます。

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どうぞよろしくお願いいたします。

大人のむし歯「二次むし歯」とは?

こんにちは。

 

日中はだいぶ暖かくなり、窓を開けていると気持ちいい風が入ってくるようになりましたね。

 

 

大人が歯を失う原因の7割を占めているのが「歯周病」と「むし歯」です。

子供の頃むし歯で通院したことがある人は多いと思いますが、大人になってからのむし歯は昔治療したところが再度むし歯になってしまう「二次むし歯」が多くなります。

 

 

二次むし歯とはどういうものか簡単に説明すると…

 

一度むし歯治療を受けた歯は大きく削られ、弱く細菌感染しやすい象牙質が露出しています。そこに補綴物(つめものやかぶせもの)を装着して保護しているのですが、実はこの補綴物は永久的にむし歯から守ってくれるものではありません。

 

①補綴物と歯のわずかな隙間から最近が入り込む。

②装着しているセメントが年月を経て溶け出して隙間ができる

③補綴物自体の経年劣化

などの理由でまたむし歯になってしまうことがあります。これが「二次むし歯」です。

(特に保健適用で作成した補綴物の場合これらが起きやすくなります。)

 

では、子供の頃は「削ってつめる」で済んだむし歯が大人になるとどうして「歯を失う」ことになってしまうのでしょうか?

 

それは「二次むし歯である」ということに原因があります。

 

一度大きく削られているところに再度治療するため、今度は神経まで達したむし歯になってしまっていることが多く、抜歯せざるを得ないことが多くなってしまうのです。

 

 

二次むし歯にさせないためには…

・毎日歯みがきやフロスなどでしっかりセルフケアをしましょう

 歯と補綴物の間に歯垢(細菌)を残さないように!

・二次むし歯になりにくい補綴物を選びましょう

プラスチックや銀歯の補綴物は保険治療が適用され、安価で済むことが利点ですが、その反面、隙間がえきるなどの劣化が起きやすく、また歯垢がつきにくい素材もありますので、検討してみることもおすすめです。

・定期健診を受ける

二次むし歯は補綴物の下に隠れて見つけづらいもの。歯科医院で定期健診を受け、歯石やバイオフィルムなどの汚れを取り除くケアを受けるようにしましょう。

5月の医院からのお知らせ

5月の診察スケジュール

1日(土) 午後休診
6日(木) 17時まで診療
22日(土) 午後休診

その他木曜・日曜・祝日は休診

診療スケジュールはトップページのカレンダーでもご確認いただけます。

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当院は30周年を迎えます!

     

 

当院は、4月12日で30周年を迎えます。

これからも皆さんのお口の健康の手助けをして参ります。

今後ともよろしくお願いいたします。

             

 

歯の着色汚れ

こんんちは!

 

各地で桜の開花宣言が進み、日本列島がピンク色に染まる季節が始まりました。

今年は例年より早い開花のようです。コロナ禍ではありますが、感染防止のルールを守りつつ、少しでも桜を楽しめたらいいですね。

 

 

今はマスクで隠されいる口元ですが、マスクを外してふと見る鏡の中の自分の歯の色が気になっている…という方はいませんか?

 

日本人は欧米人と比べエナメル質(半透明)が薄く、その下にある象牙質の色(淡い黄色)が透けて見えやすいことから、黄ばんで見えやすい傾向があります。

日本人の平均的な歯の色は「A3~A3.5」、欧米人は「A2~A3」であると言われます。

 

 

また、もともとの歯の色とは別に、食品などによる着色汚れによるものもあります。

 

着色しやすい食品の一例

カレー、ソース、ケチャップ(トマトソース)、コーヒー、ポリフェノールを含むもの(紅茶、赤ワイン、チョコレート、ベリー類等)、緑茶、着色料を使用した食品、たばこ など

 

でも、着色が嫌だからといって、好物をガマンするなんてさみしいですよね。着色を防ぐちょっとしたコツをお伝えします。

 

・飲食前にまず水でお口の中を潤す。(口腔内が乾いた状態だと着色しやすい)

・飲み物はストローで飲む。

・摂取後、早めに口をゆすいだり、水を飲む。

・研磨剤の少ない歯磨き粉を使用する。(歯の表面に傷があるとそこから着色します)

 

たばこはお口ののなかはもちろん身体にとって良いことは何もありません。できれば禁煙をおすすめします。

 

 

着色は初めのうちは「表面の汚れ」ですが、放っておくと徐々に内部に浸透していきます。

 

歯の汚れを取る一番の方法は歯科でのクリーニングです。そもそも汚れの付着を予防する効果もありますので、定期的にお越しくださいね。

3月の医院からのお知らせ

3月・4月の診療時間変更は、下記の通りです。

3月の診療スケジュール

  4日(木)    午前診療
11日(木)    午前診療
18日(木)  診療(17時まで)
25日(木)    午前診療

4月の診療スケジュール

4月は臨時休診などの予定はございません。
その他木曜・日曜・祝日は休診
 
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どうぞよろしくお願いいたします。

「受診控え」によるリスク

こんにちは!

 

立春も過ぎ、お花屋さんに並ぶ花は冬の花から春の花に変わって参りました。

まだまだ寒い日は続きますが、着実に近づきつつある春にわくわくしてきます。

 

 

昨年から引き続き外出自粛が続いていますが、最近よくニュースなどで取り上げられるようになったのは「受診控え」による症状の悪化や発見の遅れです。

 

歯科も例外でありません。定期健診を受けていれば早期発見・治療できたはずのむし歯などが、受診を控えているうちに進行してしまうケースが増えています。お口の健康は全身の健康と関係しており、口腔内の細菌がお年寄りの大敵である肺炎を引き起こしたり、心疾患や脳疾患、糖尿病との関連性があることがわかっています。

 

 

口腔内の細菌は体内に取り込まれやすいため、毎日の歯磨きはもとより、歯垢・歯石の除去、舌の清掃も大切になります。

 

ちなみに…口腔内の細菌の数はこんなにたくさんあります!

 

◆歯がある人には300~400種類の細菌が存在し、

 

●よく磨く人の口腔内細菌数       1000~2000億個

●あまり磨かない人の口腔内細菌数    4000~6000億個

●ほとんど磨かない人の口腔内細菌数   1兆個

 

歯に歯垢や歯石がついていませんか?少ししかついていないように見えても、実はこの中にも細菌はウヨウヨしています。

 

 

歯石の除去や歯周ポケットの中の清掃は歯科ではないとできません。お口の中をメンテナンスすることは、むし歯や歯周病のケアだけでなく、全身の健康、コロナウイルスをはじめとした感染症の対策にもなります。(舌の清掃は歯ブラシでゴシゴシこするのはNGです。正しい方法については担当スタッフにお尋ねくださいね。)

 

定期健診は「必要な受診」です。「今はこんなご時世だから…」とむやみに控えるのはやめましょう。

スタッフ一同感染症対策をしっかり行い、お待ちしております。