区別できていますか?「液体歯磨き」と「洗口液」

盛岡市東山、いとう歯科医院からのお知らせページです。

気持ちまでジメジメしてしまいがちなこの季節ですが、街の中に咲くきれいな紫陽花が心を明るくしてくれます。 最近は昔ながらの紫や青い花だけでなく、ホワイトやグラデーションのピンクや紫、さらには変わった形の花弁のものなど、さまざまな紫陽花を見かけるようになりましたね。

 

薬局やスーパーなどでよく見かける「マウスウォッシュ」。 手軽にお口の中をリフレッシュできるので、最近は利用されている方も多いですが、「液体歯磨き(デンタルリンス)」「洗口液」に区別されていることにお気づきですか?

同じような見た目で同じエリアに陳列されていますが、よくラベルを見てみると、しっかり記載があるはずです。同されがちなこのふたつですが、大きな違いがありますので、確認しておきましょう!

「液体歯磨き」とは?

 その名の通り、「液体の歯磨き剤」です。

 ただし、ブクブクするだけでは歯磨きをしたことにはなりません。

 一般的によく使用されている歯磨き粉と同じように、少量をお口に含み(またはお口に含んで吐き出し)、必ず歯ブラシでブラッシングをします。歯磨き粉とは違い、研磨剤が含まれていま  せんので、歯に傷がつきにくいのが特徴です。

 使用後は成分を口腔内に残すよう、うがいをしないようにします。

 液体をしっかりブクブクすることで有効成分がお口全体に行き渡りますので、むし歯歯周病の予防だけでなく、口臭予防お口のネバツキなど、お口全体への効果が期待できます。

洗口液」とは?

 液体歯磨きとは異なり、「お口をサッパリさせる」のが目的のものになります。

 口臭の原因となるお口の中の汚れ食べカスなどを洗い流してくれます。歯磨きができない時などに気軽に使うことができますが、歯磨きの代わりにはなりません。

 しっかり歯磨き剤を使ってブラッシングを行いましょう。

 

商品ごとに「歯周病予防に強い」「歯垢がつきにくくなる」「フッ素入り」「アルコール配合」「ノンアルコール」など、特徴が表示されています。

ラベルをしっかり読み、ご自分の目的にあったものを上手に選んで使用しましょう!

虫歯予防の日

盛岡市東山、いとう歯科医院 のブログページです。

6月4日むし歯予防の日。
そしてこの日から1週間は「歯と口の健康週間」です。

日本人は毎日歯を磨いている人がとても多い国ですが、習慣として漫然と磨いていることが多く、磨いている割にはむし歯ができてしまう、という問題があります。
そこで今回はクイズ形式でむし歯予防についての知識を深めてみましょう!

Q1.一番虫歯になりやすい歯は?

  A.前歯   B.犬歯   C.臼歯

Q2.虫歯になりやすい場所は?

  A.歯の凸凹  B.歯と歯の境目  C.歯と歯肉の境目

Q3.歯ブラシだけで落ちる歯垢は全体の・・

  A.60%  B.70%  C.80%

Q4.歯磨きの後のうがいは

  A.たくさんの水でしっかりたくさんの水でしっかりたくさんの水でしっかり何度もした方が良い
  B.少量の水で1~2回で良い

Q5.歯科医院に来るのは

  A.お口のトラブルが出てからで十分!
  B.定期的に健診を受け、メインテナンスを受けたほうが良い

 

 

《答え》

Q1.一番虫歯になりやすい歯は?

  C.臼歯

 ◇親知らずも、とても虫歯になりやすいので、少しでも顔を出している場合はしっかり磨いてあげましょう!

Q2.虫歯になりやすい場所は?

  A.歯の凸凹  B.歯と歯の境目  C.歯と歯肉の境目 

 ◇全部正解です!優しい力で、小刻みに歯ブラシを動かして、意識的にしっかり磨いてくださいね。

  歯並びが悪い場所、詰め物・かぶせ物の周囲も注意が必要です。

Q3.歯ブラシだけで落ちる歯垢は全体の・・

  A.60%

 ◇歯ブラシだけでは歯垢除去能力に限界があります。歯ブラシが届かない・入らない場所は、デンタルフロス歯間ブラシ等を用いると、80~90%程アップします!

Q4.歯磨きの後のうがいは

  B.少量の水で1~2回で良い 

 ◇Aのように、しっかりうがいをしたくなるところですが、歯磨き剤に含まれるフッ素がお口の中から流れ出てしまいます。フッ素をお口の中に留め、定着させることがポイントです。

Q5.歯科医院に来るのは

  B.定期的に健診を受け、メインテナンスを受けたほうが良い

 ◇これはトラブルが出る前に予防した方が良いに決まっていますね!

  最近は、定期健診・定期メインテナンスにいらっしゃる方が増えていますが、痛みなどの症状が出てからの方がまだまだ多いのが現状です。

  症状が無いとつい後回しにしてしまいますが、歯科医院に来る日数や費用、お口や身体の健康を人生の中のトータルで考えると定期健診・定期メインテナンスを受けた方が断然お得です!

いかがでしたか?
ちょっとした知識ですが、頭の片隅に置いておいてくださいね。毎日の積み重ねで大きな違いになりますよ!

6月の医院からのお知らせ

6月の診察スケジュール

診療時間変更のお知らせ

6月 7日(火)   診療14:30から
6月10日(金)  診療14:30から

ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

※その他木曜・日曜・祝日は休診となっております。

診療スケジュールはトップページのカレンダーでもご確認いただけます。

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どうぞよろしくお願いいたします。

「さしすせそ」ちゃんと言えますか?

こんにちは。盛岡市東山 いとう歯科医院 院長の伊藤です。

暖かくなり気持ちの良い季節ですね。
今年は飛び石の大型連休ですが、久しぶりに遠出を…と計画されている方も多いのではないでしょうか。

まだマスクをつけていることが多い日常ですが、会話をしていて「滑舌が悪くなった」と感じることはないですか?
 年齢を重ねると、「しゃべりにくい」「滑舌が悪くなった」と感じることがあります。
原因としては、老化により口腔内が乾燥して舌の動きが悪くなること、お口周りや舌の筋力の低下などが挙げられます。
たとえば、大きく口を開けて大きな声で話した時に「さしすせそ」「しゃしぃしゅしぇしょ」になっていたりしていませんか?それはお口の衰えのサインかもしれません。

こうしたお口の衰えを「オーラルフレイル」といいますが、例として挙げた滑舌以外にも以下のような現象が現れます。

 ・食事の時に、お口から食べ物がこぼれる

 ・硬いものが、噛めなくなった

 ・うまく飲み込めない、むせる

 ・口の中が乾燥している

 ・口臭がきつくなる  等

 

ひとつひとつは小さなトラブルでも、それが積み重なると栄養不足、体力、筋力の低下を招き、さらには体全体の状態や気持ちの低下につながっていきます。

ある調査で65歳以上の5割以上にオーラルフレイルの危険性があり、また、それより下の年代でも歯やお口周りのケア方法に改善の余地があり、オーラルフレイル予防の必要があるという結果がでました。 オーラルフレイルは食事の仕方、お口の体操、日々の過ごし方などで対策することができます。 少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談くださいね。

季節の変わり目

こんにちは。盛岡市東山 いとう歯科医院  院長の伊藤です。

春、新生活が始まる季節がやってきました。 季節の変わり目は歯肉が腫れて受診する方が増える傾向にあります。
『そういえば最近親知らず近くの歯肉がぷっくり腫れてるんだよなぁ…』なんていう方、いらっしゃいませんか?

季節の変わり目は気温や気圧の変化が激しく、身体がついていけず自律神経が乱れ、免疫機能が低下します。
春は入学や就職など、慣れない生活が始まる方も多く、疲れやストレスがたまりやすいため、さらにその傾向が強くなります。
歯肉には毛細血管がたくさん通っているので体調の影響を受けやすいのですね。

痛みがあるとどうしてもその部位を避けて歯磨きをしがちですが、それはその部分にプラーク(汚れや細菌のかたまり)を残してしまうということです。
無理のない範囲でやわらかめの歯ブラシで優しくブラッシングしてあげてください。
お口の中になるべくプラークを残さないということは歯肉の腫れに対してだけではなく、むし歯や歯周病の予防にとってもとても大切なことです。

ていねいに歯磨きをして、ゆっくり休んで疲れを取るだけで症状が治まることも多いですが、腫れや痛みが続く場合は、迷わず歯科を受診してくださいね!

3月の医院からのお知らせ

3月の診察スケジュール

3月26日(土)午後は、
臨時休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

※その他木曜・日曜・祝日は休診となっております。

診療スケジュールはトップページのカレンダーでもご確認いただけます。

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歯周病予防のカナメ『スケーリング』の豆知識

こんにちは。盛岡市東山 いとう歯科医院 院長の伊藤です。

まだまだ寒い日が続きますが、各地で桜の開花予報が報告され始めています。
春の暖かさまであと一息、もうしばらくの我慢ですね。

歯についた歯石を取ることを歯科用語で「スケーリング」と呼び、スケーラーという専用の道具を使って歯石を取ります。

スケーラーにも種類があり、ハンドスケーラーは鋭利なフック状の先端を使って手で1本ずつ丁寧に歯石を削り取って行きます。超音波スケーラーは水を歯に当て、超音波の振動で歯石を砕いて取り除いていきます。

歯周病がある程度進んで歯の根っこと歯肉が剥がれて歯周ポケットができ、その中に付いてしまった歯石を取り除くことをスケーリング&ルートプレーニング(SRP)と言います。
スケーリングを行い、歯垢などの細菌が浸透して汚れてしまった歯の根っこのセメント質を除去してツルツルに磨いて細菌が付着しにくい環境を作り、歯周ポケットになっている歯の根っこと歯肉がまた付着するよう促します。

SRPは歯周病が進行して歯肉が炎症を起こしているところに行うので、どうしても出血しやすいですがそのあとは歯肉が引き締まって前より状態が良くなりますので安心してくださいね。

また、スケーリング後は歯石が除去されて刺激に敏感になるため、知覚過敏のようになることがあります。これも一時的なものですので、収まるまでは優しく歯磨きをしたり、冷たいものを避けたりするようにしてください。

歯石は一度とってもいずれまたついてしまうものです。

3か月毎に、歯石除去する事をお勧めします。
重度の歯周病にまで進行すると歯肉を切開する手術を行う歯石除去が必要になることもあります。
そうならないように定期的に歯科でスケーリングなどの治療を受け、歯周病の進行を押さえましょう。

歯を失うことと噛む力

こんにちは。盛岡市東山 いとう歯科医院  院長の伊藤です。

みなさんはリンゴを手でつぶすことはできますか?
おそらく大半の方は無理だと思いますが、歯が健康であれば丸かじりはできますよね。

リンゴを手でつぶすときの力はおよそ70~80kg必要だそうです。
成人男性の平均的な握力は40~50kgほどなので、人間にとってはかなり大きな力が必要だということがわかりますね。
握りつぶすのとは単純に比較はできませんが、人間はリンゴをガブリと丸かじりできるほどしっかり噛む力を持っているのです。

人間が思い切り噛んだ時の力は体重に比例していると言われます。
体重40kgなら40kg60kgなら60kgほどということですね。

噛む力は年齢や日頃の軟らかいものばかり食べているといった食生活だけではなく、口腔内の状態によっても大きく変化します。
むし歯歯周病などで歯を失った場合、例えば奥歯を失った場合はそれがたとえ1本だけだとしても2~4割ほど低下すると言われています。

4割噛む力が低下したら…食べられるものも減り、健康な生活に影響が出ることは想像に難くないですね。前歯を1本失ってしまっただけでもリンゴを丸かじりできなくなるかもしれません。

万が一歯を失ってしまった場合、食べることに関してだけではなく、体全体の健康状態や認知症、生活習慣病等、さまざまなことへの影響が懸念されます。
決してそのままにせず、必ず歯科で適切な処置を受けてください。

たとえば入れ歯を入れたとしても、もともとのご自身の歯の噛む力には遠く及びません。
日頃から歯磨きをしっかりと行い、定期的に歯科検診でお口の健康状態のチェックを受け、むし歯歯周病早期治療を心がけましょう。